非常時に役立つ瞑想の力

Q:タイで洞窟に閉じ込められたコーチ1人と12人の少年たちは救助されるまでの間、瞑想をしながら待っていたそうですが、瞑想が何かの助けになって生き延びることができたのですか。


写真:www.pixabay.com

A:彼らは食料を持っていなかったので空腹でしたが、瞑想によって空腹を満たしていたということは考えにくいです。それよりも心の状態をよくする効果があったと考えています。
※タイではその昔、7日間食事を摂らないで瞑想をしたという言い伝えがあるので、そう信じてる人もいます。

不安や心配を抱くと、エネルギーをそちらに使ってしまいます。瞑想で不安の状態を和らげて、精神を安定させました。みんなが落ち着いて待つことができたことで、余計なエネルギーを使わないで済みました。これが生き延びた原因の1つになったのではないかと思います。

心が安定すると問題を解決することができるようになります。できること、できないことの判断がよくできたと思います。自分の状況を理解して、その時できる限りのことを努力できたと思います。

例えば自分の寝る場所の準備をして、ちゃんと睡眠を取ったり、ケンカをせずにじっと待ったり、コーチの言うことを聞いてお互いに励まし合って過ごしていたと思います。
また、洞窟内に流れる水を飲む時も、岩から染み出てきている岩にろ過された水を選んで飲んだり、一番清潔な水を選ぶ判断ができました。

もし、精神が安定していなければ、正しい判断ができず、自分で泳いで洞窟を出ようとしたり、ケンカをしたりしたでしょう。

ここで皆さんに伝えたいポイントは、簡単な瞑想でも効果が得られます。実際、コーチは簡単な方法で生徒に教えて、生徒たちは簡単な方法で学びました。皆さんも瞑想を学ぶ時に、このように考えましょう。気負いせずに、考えすぎず、簡単に学んでいただきたいと思います。


参考記事:タイ洞窟のサッカー少年たち、心身を支える瞑想で耐えた9日間
編集協力:山茶花

Comments

Popular posts from this blog